ハイロニュース紙上で、くるみざわしんさんの「原発事故と精神病院」を48号から50号までの3回にわたり連載しましたが、この度くるみざわさんが『反核・反被曝連作戯曲集 同郷同年/蛇には、蛇をほか2篇』を出版しました。
ハイロニュース掲載の「原発事故と精神病院」も収録されています。
ぜひお手に取ってご一読ください。
~核なき未来を求めて~
原発メーカーへの就職を拒み、精神科医になった劇作家が、核と被曝のない未来を求めて放つ渾身の戯曲集
最終処分場誘致をめぐって、分断されていく共同体と自然、立場によって翻弄される同級生の心情を克明に描いた「同郷同年」、核の神話に統治された近未来世界の恐怖と人間の葛藤を描いた「蛇には、蛇を」、ほか2篇。
ラグーナ出版 税込み ¥2,420
くるみざわしん
劇作家。精神科医。1966年長野県生まれ。
北区つかこうへい劇団戯曲作法塾、伊丹想流私塾で劇作を学ぶ。
2011年の東日本大震災と東電福島原発事故の衝撃が今も消えず、劇作の原点になっている。本書収録の『同郷同年』が2016年「日本の劇」戯曲賞最優秀賞と2018年第25回OMS戯曲賞大賞を受賞。『忠臣蔵・破 エートス/死』が2019年文化庁芸術祭賞新人賞を受賞。単著に精神科医としての勤務経験を作品化した『精神医療連作戯曲集/精神病院つばき荘・ひなの砦ほか3篇』2021年、共著に『中井久夫講演録統合失調症の過去・現在・未来』2020年(いずれもラグーナ出版)がある。