「泊原発の廃炉をめざす会」からの提案で、原発訴訟原告団の全国連絡会ができました!
全国各地で行われている原発訴訟。弁護団は、全国連絡会をつくり、定期的に集まって、裁判の進行状況や、地震動、原子炉の構造的な弱点などについて、情報を交換しあい、弁論に生かしてきました。今回の大飯原発訴訟の歴史的な勝訴も、弁護団のそのような全国的な支援体制によって初めて得られたものではないかと思っています。いっぽう。かんじんの原告団については、これまで、そのような全国的組織がありませんでした。自分のところで手一杯だった、という事情もあります。しかし、3.11までは、原発問題にも関わってこなかったという原告の方がたくさんおられます。生まれて初めて裁判に参加したという原告の方が圧倒的に多いなか、みんなさまざまな悩みや問題を抱えながら、裁判を闘っているのが現状だと思います。全国の原告団が手を結ぶことで、それらを語りあい、共有し、今後の活動に生かしていけたら、と思いました。また、各地での集会などを、それぞれの原告団が支援し、また、東京で全国規模の大きな集会を開ければ、もっと大きな運動になるのではないかと思います。
6月2日、東京の参議院議員会館で、記者会見をしましたので、その様子をごらんください。(映像:OurPlanet-TV 様)
また、大飯原発訴訟の勝訴を受け、原子力規制庁に対し、リンクした書面のような4項目の申し入れを行い、質疑応答をしました。しかし、規制庁の役人は、判決文に書かれていることは、規制庁とは関係がない。規制庁は裁判の当事者ではないから答えられない、防災・避難計画についても、規制庁は、計画の指針を出す義務があるだけで、それをチェックするのは地元の自治体であり、規制庁はチェックする必要がない、などと、住民無視の答弁を繰り返すだけでした。たんに指針を出すだけではなく、それがほんとうに実行されるかどうかまでを確認し、実行できないなら許可しない、というのが本来の「規制」ではないでしょうか。
原告団全国連絡会では、7月には川内原発原告団の集会や、大間原発原告団の集会に参加を呼びかけ、9月23日の代々木公園での1000万人アクションの集会に参加、10月には、連絡会主催の大集会を東京で開こうと話し合っています。こんご、情報をどんどん流していきますので、どうかご協力をお願いいたします。