2015年4月28日 第13回口頭弁論のご案内

泊原発廃炉訴訟
4月28日(火) 第13回口頭弁論のご案内

 第13回口頭弁論が下記の通り開かれます。

 4月に入り、原発再稼働をめぐって高浜原発(福井地裁)と川内原発(鹿児島地裁)で対照的な司法判断が出ました。今、あらためて原発問題が社会の関心を集めています。福井地裁は、原子力規制委員会の新規制基準について、深刻な事態が万が一にも起きない厳格さを求めました。この判断を「やはり原発は不要」という大きな世論につなげる強い運動にしていくためにも、ぜひ今回の裁判を傍聴してください。

 なお、今回の意見陳述は、映画「日本と原発」(監督・河合弘之弁護士)の一部上映を予定しています。

 毎回、法廷に多くの傍聴者が詰めかけ、さらには抽選が必要になること、それ自体が裁判官やマスコミへのメッセージになります。また、裁判所からは、弁護団に毎回抽選の要否の見込みについての問い合わせが行われています。裁判所に抽選の準備をさせるためには事前に傍聴希望人数を把握する必要があります。このため、希望者は事務局に葉書かファックス、あるいはメールで必ずご連絡をお願いたします。

 ぜひ、多くの皆さんのご参加をお願い致します。

第13回口頭弁論 4月28日(火)

【集 合】午後2時20分 大通公園西11丁目(札幌市中央区 ・裁判所前) 
     ※裁判所は、入廷に際して危険物検査を実施していますので、
     少し早めに入ります。
     午後3時 裁判所は、傍聴者が多い場合に傍聴席抽選を行う予定です。

【集 会】午後3時30分~  裁判傍聴席の外れた人を対象に集会 
     内容 DVD観賞「福島原発で何が起こっているのか」
                小出裕章 京都大学原子炉実験所
            原発震災・ニューズリールNO.1 2011年3月25日
                制作・著作 森の映画社・影山事務所

【報告会】午後4時30分~5時30分  
 <会場> 北海道高等学校教職員センター 4階大会議室
      (札幌市中央区南大通西12丁目)

2015年4月14日 高浜原発3・4号機運転差止仮処分命令を受けての弁護団声明

高浜原発3・4号機運転差止仮処分命令を受けての弁護団声明

 福井地裁は、本日、関西電力に対し、高浜原発3・4号機の運転差止めを命じる仮処分命令を発令しました。
 高浜原発3・4号機については、規制委員会が設置変更許可を出しましたが、本命令によって再稼働することはできなくなりました。
 司法が現実に原発の再稼働を止めた今日という日は、日本の脱原発を前進させる歴史的な一歩であると共に、司法の歴史においても住民の人格権ひいては子どもの未来を守るという司法の本懐を果たした輝かしい日であると思います。
 もっとも、原発が人格権という最も重要な権利を侵害するものであることは,既に昨年5月21日の福井地裁判決が明らかにしていたところであり、この判決を無視して国と電力会社が原発の再稼働を進めようとしたことは、露骨な司法軽視であり、三権分立という日本の統治制度の根幹を揺るがしかねない重大な問題であると考えます。
 本命令は、このような国と電力会社による暴挙を正したものといえますが、国と電力会社は、今度こそ司法の判断を厳粛に受け止めるべきです。
 国と電力会社に対し、本命令を機に、福島原発事故という現実を直視し、高浜原発3・4号機のみならず、すべての原発の再稼働を断念し、脱原発に舵を切ることを強く求めます。

2015年(平成27年)4月14日
脱原発弁護団全国連絡会、大飯・高浜原発差止仮処分弁護団
共同代表 河合弘之・海渡雄一
泊廃炉請求訴訟弁護団 弁護団長 市川守弘